品 番■ UK022089
サイズ ■ w293 d28 h267
買付国■ UK　　
推定年代■ 20世紀初頭から半ば
素材■ Wood
配送■ ヤマト宅急便 80サイズ
在庫場所■ ショップ
※撮影時のディスプレイ小物等は商品価格には含まれません。

まず全体のトーンが良い。寒色と暖色の配分が素晴らしいと思う。
朱と藍が混ざる、日本で言う古伊万里の染め付けな色合いのピッチャーに呼応して完璧な配色(この方、お花の生け方も抜群に上手い)のキク科の花々たち。
足元を占める敷物生地は主張せず青がなびいて狭間を担う光沢？の白が寄り添う様に。
背景は土壁か時代を経た石膏壁か、かなりなベージュ寄りのグレーは左から差す光の加減で刻々と変化している様子で。
中央辺りや描き手に近い(、と本人は感じていたのかもしれない。断然向かって左の花弁に重きを置いており右側は明後日の方向すら向いている花も)と受け止めたキクは支持体の板に強弱付け厚塗りの筆致で描かれていて立体感あり絵に動きがある、まるで絵の具を乗せ重ねたゴッホの手法。
額装したのはイギリス バーミンガムに1971年から店舗を構える現存の美術専門店で、年代を考えると絵自体はもう少し古い雰囲気も。もしかしたら年月経てオーダーで額縁を誂えたのかもしれません。
Vesey Gallery額装店に当時の記録があれば聞いてみたいところです。
背当ては厚紙、額縁の石膏に欠損、油絵の右上などに引っ掻き傷が御座います。
絵自体のサイズはw240 h215です。